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執筆者の写真ひょうたん堂

更新日:2021年5月18日

スタッフのちほです。今回は紬について調べてみました。


織りの着物 紬 について


もともとは出荷できないくず繭を使って織られた庶民の日常着でしたが、現在では作り手の減少により希少価値が高まり、結城紬などは高価な着物となりました。

今回は三つの紬を紹介します。


○本場大島紬(鹿児島県,宮崎県)

奄美大島で始まった絹織物。島に自生するテーチキ(車輪梅)の汁で染めた糸を鉄分の多い泥で揉む泥染めを繰り返すことで、独特の艶やかな黒、茶、藍色が生み出されます。

締機という専用の織機を使って行う「織り締め」も独自の工法として有名。

軽くて水に強いので旅行のお供にお勧めです。


○結城紬(茨城県,栃木県)

茨城県結城市を中心に、奈良時代から織り続けられる絹織物。手紡ぎ糸を「居坐機」と呼ばれる織機で手織りした紬は、「親子三代で着る」といわれるほど非常に丈夫で堅牢です。

一幅に百以上の亀甲や蚊絣を織り出す緻密さを併せ持ちます。着るほどに体になじむふっくら温かな風合いが特徴です。紬の最高級品。


○黄八丈(東京都)

伊豆諸島の八丈島で織られる草木染めの絹織物。島ものの生糸を島に自生する八丈刈安で染めた、鮮やかな黄色が特色となっています。

黄色地に格子や縞柄のものが有名ですが、樺色の「鳶八丈」や黒地の「黒八丈」もあり、3種の濃淡が多様な黄八丈を生み出しています。


基本的には街着の扱いになりますが、最近では後染め紬の訪問着なども作られるようになり、用途や着て行く場所の幅も広がりを見せています。


参考書 着物の事典 大久保信子


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